昭和58年6月20日、近畿で3局目のレピ−タ−として、JA3BAM宅に開局しました。







JR3WPへの妨害対策記



JA3BAM 大林哲也

JR3WPの長い歴史の中で、度々妨害を与えられています。しかも相手は必ずハムです。

例を挙げて過去の妨害対策を書いてみます。

--- 例1 ---

関西国際空港がオープンしてすぐ、飛行機と管制塔との間のQSOがアクセスされ、関空のスプリアス?と思いビームで方向を調べると正に関空方向。信号もそれと思われるぐらいの弱い信号。

ローカル局の協力をえて調べるがやはり関空方向(南南東)。その内に管制塔のQSOをレピーターに流していることが判明し、捜索を開始。数日後、ある程度場所も絞り込んだある日、JI3MADと柳原えべっさん前に集合し、妨害信号を待つ。午後7時を過ぎた頃から信号が出だし、2号線を南に2筋目当たりまで追いつめたが、これで本日QRT。
 後日、JR3DNLがついに庭の木の中に隠されたアンテナを発見、マークする。
その後、JI3MADが1階のシャツクと思われる部屋から神戸クラブメンバーがQSO中の音を確認。
住所、氏名等を住民票で確認の上、近畿電波監理局に通報。約2週間後に監視車が家のローカルで張り込み
(その日は妨害電波は出ず)。
 後日、何らかの方法で本人にQSPしたと思われる。その後妨害電波は出なくなりました。





JR3WPのANT(両タワーの垂直ANT)

--- 例2 ---

例1より1年ぐらい後のある日、無変調の妨害が始まる。その内にレコードを流し始める。
JI3MADと協力して方向を調べると、JR3WPより南南西の方角(垂水警察方向)。その後、明舞団地と判明。明舞中央駐車場東側の団地まで追い込む。FOXセンサーで家を確認。
4階建ての一階角と突き止める。
 その後、妨害中に乗り込み、本人と接触しました。
この人物は、CB上がりのハムで、CB流に私を歓迎?してくれました。  その後、妨害もなくなり、しばらくして本人から手紙をいただきました。


--- 例3 ---

 (ローカル編1)
猛烈に強い信号でJR3WPをマスクする。JA3QSがアンテナをWPにむけフルパワーでも負ける。この所時々出ている、多分スーパーローカル。JI3MAD製の方探ですばやくサーチ。ある方向を見付け進むがそれ以来出てこない。その先には、あるハム局があるのを随分後になって判明した。


--- 例4 ---

 (ローカル編2) JR3WPより北東方向にアンテナが向く。JA3QSと同じぐらいの信号強度。比較的夜の遅い時間帯のお出ましです。午後10時頃その団地に入り待つ。フォックスハントで大体のQTHを確認。以後、その局が出てくるとその当たりのQTHを言って、それとなく発見しているようなアナウンスを入れると無くなる。半月ほど後にJR3WPに数局ほどでアクセス、ライセンスを取ったらしい。

--- 例5 ---

 (ローカル編3) やはりJA3QSより強い、出て来るといつも同じ方向をアンテナが示す(西落合)。その辺りをFOXハントすれど、大ざっぱにしか分からない。JA3QSに「この辺りのアンテナマップを作れ」と言ったぐらい。その相手も気付いたのか出なくなりました。
いずれの場合でも、妨害する側は、自分の信号やQTH、相手(JR3WP)側がどの程度知り得ているか、常にモニートしながらの妨害のため、なかなか発見が難しいのです。しかし、妨害回数が多くなれば発見の確率も高くなります。もし、私が、妨害をするのなら常に、この事は頭に入れて行います。即ち、その内に妨害出来なくなります。このことを考えると、現在でもローカル編で書いたように、いまだに何局か存在しています。JR3WPを聞いているのかどうか分かりませんが、今は平和です。





妨害電波発射場所の探索方法



まず、方向探知器。方向探知の原理は、未知方向から来る妨害波を十字形に作られたアンテナ機構で瞬時に捕らえ、その方向を調べるやり方です。この原理はJRCの特許と言われ、古いハムジャーナルに原理・製作記事が載っています。
それを参考にJI3MADが自分用とWP用に作ったものを利用しています。「いざ出動!」というと、そのアンテナを自動車の屋根にマグネット式の基台で取り付け、リグを助手席に置き、モービルのリグはサポートしてくれる局とのQSOに、一瞬でも信号が出れば助手席のインジケーターランプがその方向を示します。
(LEDが360度 ぐるりと埋め込まれている)





捜索中のJA3BAM

勿論、走りながらのことですから、反射波あり直接波ありで常にLEDの方向が変化しますが、今までの経験上、延べ時間で2分も出ていたらまずOKです。
これと、サポートの基地局からのデーター等で大体の方向付けをします。妨害波は常に出ているとは限りませんので、次に出たときは迷わずその地図上のクロス地点に即行します。この段階で、半分程度に絞り込まれています(半径3km程度)。 問題はこれからです。相手が常に出ていればOKなのですが、なかなか思うようには出てくれません。何週間もその場所に通うこともあります。そこで追い出し役が必要になります。即ち相手をからかい、逆らいつつ、の連携プレーが難しいのです。そうしている一方で、素早くサーチし、出来るだけ正確にその場所をチェツクするのです。いよいよ近くなってくると信号も振り切れ、ATTの出番です。FOX用5エレ(神戸クラブ製作講習会製)を持ち出し、車のリグの信号強度と5エレ用リグの信号を見ながら注意深く探る。ある方向に走ると信号が強くなり、ある点でピークとなる。その地点を素早く読みとり、今度は、それと直角の方向に走り、信号強度を確認し、強い地点をチェツクし追い込んでいく。次に昼間その辺りを目視でアンテナを探す。次に出たら、FOXセンサーで調べ追い込んでいく。外部に出されたアンテナから発射されているとは限らず、室内アンテナで発射されている所まで分かります。


次に優秀なる我がWPの電波ジーメンを紹介しょう。




・JA3BAM チーフ サーチ及び「あぶり出し役」一人2役

・JI3MAD サブチーフ サーチ用特殊リグ製作者。密かにサーチし、絶対に「あぶり出し役」にはならない。妨害が始まったら必ずサーチモードに入っている。TELすればいつでもOK(仕事中はNG)、特に真夜中から明け方にかけて得意。ドロボーモード。

・JR3DNL 時間的に余裕のあるときはいつもOK、夜はアルコール変調でNG

・JA3QS 同上   特に必要なときNG

・JA3JTU データーの収集




以上、零細企業でやっています。チーフ、サブチーフ以外はアルバイト店員みたいなもの hihi




探査機の紹介

ハムジャーナルNo.71にJA1QPY玉置氏が試作した物を、JI3MAD氏が製作した2個のうちの1つです。JA1QPY氏も我々と同じニーズで開発されたそうです。
ミソは十字に作られたアンテナにあり、このアンテナパターンをある周波数で切り替えることで、90度ごとに相手の信号強度をサンプリングしているのと同じ事(ビーム方向に強くなる)となり、電波の到来方向をそのまま表現していることになります。それを、22,5度に1つ、360度で16個、即ち22,5度に1ヶずつ円形に取り付けられたLEDを点灯させて、その方向を示します。瞬時に発射された信号も、この方法で瞬時に捕らえることが出来ます。JA1QPY氏も、パケットに対する妨害発見のために、製作されたそうです。  我がクラブでは、JI3MAD氏がすでに製作され、テスト使用でその優秀性を確認、JR3WP用に製作中に阪神淡路大震災になり、製作中の基板の上に物が落ち、1からの出発となり、「ぶつぶつ」言うのを、なだめたり、すかしたり、おだてたりして何とか完成させてものです。


* 出典  ハムジャーナル(JA1QPY自動電波法方向探知器の製作)より

 次に、次世代の測定器として、送信機の固有発射波を測定するやり方です。この方法は、発射される送信機にはそれぞれの固有の立ち上がりがあり、それが人間の指紋のように個々に違う、と言う原理を応用しています。プレストークを押して電波が正常に発射されるまでの非常に短い時間をスイープし、コンピューターで処理し発射送信機を特定する方法です。
 以上この2つがセットすると鬼に金棒です。





探査機 95.10例会にて
JR3WP PR用看板



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